今回こそシャポースタイルの箱と姉妹のようなカルトナージュ作品、『落とし蓋の箱』をご紹介します。
この落とし蓋の箱は、アトリエをやっていたときは初級コースの課題作品でした。懐かしいです。
今回は課題作品から少しアレンジを加えてツマミの金具をつけ、さらに蓋にキルト綿を入れて作ってみました。
キルト綿をくるむときの、布の角の処理もざっくりですが解説していますので、ぜひ最後までご覧ください♪
前回は急遽スノーシュー遊びの記事を更新したので、少し間があいてしまいました。
カルトナージュやら雪まつりやらスノーシューやらスノーボードやら、振り幅の大きいブログですがどうぞ広い心でお付き合いくださいね。
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さて、シャポースタイルの箱と姉妹のような作品といいましたが、どのあたりがそうなのでしょうか。2つを見比べてみましょう。
シャポースタイルの箱とは、蓋が箱の上に帽子のように乗っかっている作品です。
シャポースタイルの箱の記事はこちら⇒あると便利な道具と一緒にご紹介 シャポースタイルの箱
落とし蓋の箱は、蓋が箱の中におさまっています。お料理での落とし蓋のようですね。
この2つ、こう見るとよく似ていると思いませんか?
よく似ているけど、蓋のスタイルだけが少し違います。それで姉妹のような作品だと思いました。
仲良し姉妹らしく外側の布をお揃いにして、蓋はスキバルとキルト綿という風に素材を変えてみました。
せっかくなので姉妹でパチリ。
どうして箱の中に蓋が上手くおさまっているのか、その秘密は箱の内側にあるので見てみましょう。
箱の内側はケント紙ではなく、厚紙で仕上げてあるのです。その厚紙の上に蓋が乗っかっているというわけなのですね。
このように真横から見るとお気づきの方もいらっしゃると思いますが、蓋に綿が入っていて少しふっくらとしています。
少し角度を変えて見てみましょう。
なんとなーく、真ん中のツマミの部分がへこんでいるのがわかりますね。
厚紙にシート状のキルト綿を乗せて、布でくるんで蓋を作っています。
このように蓋などに綿を入れるのはカルトナージュでは人気のテクニックです。ふっくらとしていると可愛らしいですよね。
しかし、「上手く布でくるめない」「角を綺麗に処理できない」など、悩みが多いテクニックでもあると思います。
綿を入れた時の布のくるみ方は、やる人の数だけやり方があると言っても過言ではないくらい、人によってやり方が違うと思います。
私も修行時代に教わった方法から色々と試行錯誤を重ねて、今のやり方にたどり着きました。
作成中の写真があるので見てみましょう。
これは蓋の裏側です。こんな感じで裏側を処理しています。
少し寄ってみましょう。
角が斜め45度くらいになるように、布を折り込んで貼っています。
一度でこのように仕上げるのはなかなか難しいです。私も何度も布を折り返してバランスを見て、よい角度を見つけて仕上げています。
折り込む部分は、最小限折り込める分の布があれば大丈夫です。試しに折り返して良い角度を見つけたら、不要な部分ははさみで切り取ってしまいます。
このときに使うはさみは、刃先の細い小さなはさみが作業しやすいです。
裁ちばさみのような大きなもの、お子さんが工作で使うような刃先の丸いものは向いていません。
私はこのはさみを使っています。刃先が細く、小型のはさみですが小さすぎず扱いやすいです。
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厚紙の厚みの部分に綿がはみ出さない方が綺麗に見える気がします。真横から見たときに、厚みの部分がボコボコしないよう、スッキリと仕上げるといいでしょう。
慣れないうちは、布はシーチングくらいの厚みのものが作りやすいと思います。
厚すぎても薄すぎても角の処理が難しくなってきます。
キルト綿も、ふっくらしている方が可愛いからと厚手のものを選ぶと、布でくるみづらくて作るのが大変になります。最初のうちは薄手のものからチャレンジしてみましょう。
慣れてきてもう少し厚みが欲しくなったら、綿を2枚、3枚と重ねて、自分好みのふっくら加減を追求してみるのもいいと思いますよ。
ちなみに私が使っているキルト綿はこれです。厚さ6㎜のキルト綿で、綿がヘタらず、しっかりしているので作りやすいです。今回の作品もこの綿を1枚入れて作っています。
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蓋にはツマミをつけました。
このツマミは100円ショップのものです。最近の100均は可愛いものがたくさんあって見るのが本当に楽しいですね。
裏側も見てみましょう。
本当はネジの部分を厚紙に隠したかったのですが…。厚紙の厚みよりネジの方が大きかったのでこのようになりました。
これはこれで、ネジがゆるんだときに締めやすくていいのかもしれません。
いかがでしたか?
今回はキルト綿のくるみ方をざっくり解説してみました。写真と文字だけでは伝わりにくい部分もあるかと思いますが、カルトナージュ作りのお役に立てたら嬉しいです。
次回は市販のカルトナージュキットを使った作品をご紹介します。
私なりの視点での、作りやすさや説明のわかりやすさ、難易度などの感想を書いてみたいと思います。が、お出かけ企画が入った場合はご容赦くださいね。
それでは、次の記事でお会いしましょう♪