今回の記事はパピエコトンのブログ史上初!市販のカルトナージュキットについてのレビューを書いていきたいと思います。
レシピのわかりやすさ、作りやすさ、使用感など、正直な感想を書きました。あくまで私個人の感想ですので参考程度に読んでくださいね。
私は実は、カルトナージュを含め他の手芸でも市販のキットを使ったことがほぼありません。
この記事を読んで「市販のキットとはそういうものだよ~」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう人間が書いた記事だということをご理解の上で読んでいただけたら嬉しいです。
さて、今回使用したキットはカルトナージュアートさんの、『ストレート留め具の袱紗ハーフキット』です。
カルトナージュアートさんは、厚紙、生地、金具、キットとカルトナージュに関することなら何でも揃うネットショップです。カルトナージュをやっている方で知らない人はいないのではないでしょうか?
私も金具などはたびたび利用させていただいていましたが、今回初めてキットを購入しました。
カルトナージュアートさんのHPはこちら⇒CartonnageArtはカルトナージュを中心としたクラフト材料のオンラインショップ
キットには布まですべて揃ったフルキット(ストレート留め具の袱紗C)もありますが、私は自分で布を用意したかったので布なしのハーフキットを選びました。
届いたキットがこちら。
おぉ~!留め具の金具がオシャレでテンションが上がります。こんなのが付けられるなんてすごい!
さっそくキットを出してみましょう。
中にはA4サイズのレシピが1枚、厚紙とケント紙、金具、金具を留めるネジ、それと紙紐が入っています。
厚紙はグレーではなく、白の厚紙が入っていました。これは個人的に嬉しいポイントでした。
一緒に入っていた紙紐は、人によっては何に使うのか見当がつかない方もいらっしゃるかもしれません。ここがちょっと説明不足に感じたところですが、これについては後ほど詳しく…。
作り始める前にまずはレシピを一読。ふむふむ。
レシピは写真入りで丁寧に説明されており、作成に必要な道具(カッター、はさみ等)もきちんと書いてあります。
カルトナージュの経験がある方ならすぐ理解できるでしょう。
あまり作ったことがない方でも、難しい作品ではないので写真の手順通りに進めていくと完成させられると思います。
わー、楽しそう♡早く作りたい♡さっそく布を準備、準備…あれ、布のサイズが書いていない…。
外側用の布のサイズが、レシピのどこを読んでも記載されていません。
おやおや?と思っていたら、『ストレート留め具の袱紗ハーフキット』の商品ページに要尺として載っていました。ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
ただ、必要な糊代のサイズはレシピの写真に記載されていますので、キットに入っている厚紙のサイズをはかり、それに必要な糊代分を足した大きさを自分で割り出すこともできます。
ちなみに、内貼り用の布のサイズはレシピにきちんと記載されていました。
それともうひとつ、内貼り用のケント紙がちょっと大きいかな?と思い、横幅を3㎜小さくしました。この辺は作る人の好みや使用する布にもよると思いますが、ご参考までに。
それでは気を取り直して、布を準備して作り始めましょう。
わ~、楽しい♡
レシピは本当に丁寧で、写真通りに進めていくとサクサク作れます。特に難しいところや悩む部分もありません。
最後に金具を取り付けるのですが、ここで最初にお話しした紙紐が登場します。
なお、レシピでは紙紐について触れられていません。今回使用する金具はネジで留めるようになっており、紙紐を使わなくても作品として完成するからだと思います。
そうは言ってもキットに入っているのだから、何かしらの説明があってもいいような気もします。
そこで余計なお世話かもしれませんが、紙紐の使い方を写真で解説していきたいと思います。
この紙紐、がま口づくりで使用されるものなのです。がま口金具をつける時に金具と布の間にこの紙紐を差し込み、固定させます。
なぜ知っているかというと、以前がま口ポーチを作る講習会に参加したことがあるのです。その時に得た知識が、まさか数年越しに役に立つとは思いませんでした。何でも経験してみるものですね。
まずはすべての材料を貼り終わった状態で金具に差し込みます。私はこの時、竹串で金具の内側に薄くボンドを塗っておきました。
そして、紙紐を金具よりちょっと短く切り、軽く差し込みます。
ここで登場するのが便利な道具、ヤットコです。
前述のがま口講習会のあとで買ったのですが、未使用のまま私のお道具箱でずっと眠っていました。数年の時を経てやっと活躍の時が…!
かわいそうに袋から出てもいません。この値札を見ると札幌市民の方ならおわかりでしょうが、カナリヤさんのワゴンで買いました。
それにしても何年眠っていたのだろう?
それはさておき、ヤットコをこのように使って、紙紐を金具の奥までぐっと押し込みます。
金具に傷がつかないように、必ずゴムの部分を当てて使ってくださいね。いらない布をかませてもいいみたいです。
ヤットコがないという方は、目打ちやマイナスドライバーなどで代用できるようです。
先ほども書きましたが今回使用する金具は最後にネジで留めますので、紙紐をつかわなくてもおそらく大丈夫なのだと思います。
紙紐を使ってみたいという方はこのやり方でやってみてくださいね。
リバティ生地等の薄手の生地を使った方は仕上がりもどうしても薄くなりますので、紙紐を使うとよりしっかり金具を固定できるように思います。多分ですが…。
これができましたら、付属のネジを留めて完成です!やった~!
外側はモアレ生地を使いました。それにフリルのリボンとサテンリボンを合わせた飾りをつけて。
リボンは両面テープを使うと簡単につけられますよ。こういうリボンやレースの使い方もいずれ記事にしたいな、と思っています。
裏側はイニシャルをクロスステッチしました。このクロスステッチは、抜きキャンバスも水に溶けるキャンバスも使わずに刺したので地味に苦労しました。
でも、抜きキャンバス等を使わなくてもクロスステッチできるという証明にはなったと思います。何のための証明?って感じもしますが…。
やり方はこちらのブログを参考にさせていただきました。小さめの図案向きです。私は16ctのアイーダで印をつけました。
大図まことさんのブログ⇒「抜きキャンバス」を使わず、織り目が読めない生地にクロスステッチをする画期的な方法
この作品の一番のポイントといえばやはり金具ですね。ちゃんと閉まりますよ~!
カチッと閉まるのが快感です♪
金具を通す穴もレシピ通りに作るときちんと綺麗に処理できますが、私はカットした部分に薄くボンドを塗って糸がボソボソと出てこないようにしました。
内側にはリバティのメイモリスを使いました。この柄素敵ですよね。優し気で品があって、ワンピースやブラウスに仕立てても絶対可愛いと思います。
袱紗、ということで内側にはポケットがついています。マチがないので分厚いものは入りませんが、お稽古のお月謝やお礼などを入れるのにピッタリです。
封筒のまま持ち歩くより、上品で丁寧な印象になると思います。
あとはマスクとか…。
お懐紙入れとしても良さそうです。
薄手の作品ですので、バッグの中でも邪魔にならずスマートにおさまります。
それに薄手といってもカルトナージュですので丈夫な仕上がりです。中に入れたものを綺麗に、美しく持ち歩くことができますよ。
今回作ってみた『ストレート留め具の袱紗ハーフキット』の感想のまとめは…
◎詳しい写真付きレシピで手順もわかりやすく、金具の取り付けも簡単なので初心者の方にもおすすめ
◎外側の布のサイズがレシピに書いていなかったり、紙紐の使い方の記載がなかったりとちょっとわかりにくいところも
◎使用する布の厚みによっては内貼り用のケント紙のサイズ(横幅)に注意
完成した作品は、もちろんとても素敵です!
いかがでしたか?今回は初めてのレビューでしたのでちょっと不慣れな部分もあったかもしれませんが、私の正直な感想です。参考になりましたら嬉しいです。
カルトナージュアートさんではキットをもうひとつ買ってあります。いずれそちらのレビューも書きたいと思っています。
長文のブログにお付き合いいただきありがとうございました。
次の記事でお会いしましょう♪