シャポースタイルの箱はカルトナージュの基礎的な作品のひとつです。
この作品は厚紙の細かい調整が必要で意外と手間がかかるので、ビギナーからちょっとステップアップしたい方におすすめです。
この作品を作る時にあると便利なグッズも合わせて紹介していきます。

箱の上にちょこんと乗った蓋が特徴のこちらの作品。一般的にシャポースタイルの箱と言われることが多いようです。
シャポーとはフランス語で帽子のこと。確かに帽子が乗っかっているように見えますね。そう言われると蓋のツマミがベレー帽のてっぺんの飾りのようにも見えてきます。

今回はウィリアム・モリスのWillow Bough(柳の枝)の柄を使いました。モリスの柄はこのブログではすっかりおなじみになりましたね。
この柄もとても素敵です。

箱の内側はこうなっています。写真では色がわかりにくいのですが、えんじ色の布クロスを使いました。

内側にも厚紙を使いましたので、かなり頑丈な仕上がりになりました。
ただ、この内側の厚紙は箱にピッタリ合うように調節しなくてはいけないので、そこが難しいところですね。

外側も内側も厚紙となると、それらを貼り合わせるのに一工夫必要になります。厚紙同士は意外とつきが悪く、手で貼り合わせるだけだと時間がかかってしまうことがあるのです。

そこで、このようにクリップを使っておさえるとしっかり貼り合わせることができますよ。
クリップの跡がつかないように必ず1mm程度の厚紙を間に挟んで使いましょう。

こちらは手芸用品メーカー・クロバーさんの『仮止めクリップ』という商品です。
本来は洋裁をするときに待ち針代わりに使うのですが、カルトナージュでも役に立ちます。
ちなみに、ロングタイプの方が厚みのある作品にもしっかり対応できるのでおすすめです。


 

さて、作品に戻りまして…。

蓋のツマミは100円ショップで購入しました。セリアだったと思いますが、はっきり思い出せません…。
ちなみにこの商品です。ネジ付きなのが嬉しいですね。今回は一番短いネジを使いました。

蓋の大きさは箱の大きさと同じです。

しかし、蓋を箱の上に乗せるだけだと蓋がずれてしまってきちんと閉まりません。蓋を閉めた時に蓋がずれないようにするために…。

このように、蓋の裏側にも厚紙を貼ります。この厚紙が箱の中におさまるように作ることで、蓋がズレなくなるというわけです。

この蓋の裏側に貼る厚紙のサイズは箱の内寸ピッタリじゃなくても構いませんが、あまり小さくなりすぎないように注意しましょう。

ここでも厚紙同士を貼り合わせるわけですが、この時はクリップではなく、上に物を乗せてその重さでおさえます。

私が使っているのは『ファブリックウェイト』という重しで、またまたクロバーさんの商品です。
このカーブした形がこういう時に使いやすくて便利なのですが本来の用途は洋裁用なので、ウェイトとしてはちょっと軽めかもしれません。

しっかりとした重さが欲しい方は、カルトナージュ用のウェイトや辞典などの重めの本を乗せるといいいと思います。


 

今回もパピエコトンのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
シャポースタイルの箱はどちらかというと小箱に向いています。形も可愛いですし、リビングや寝室にちょこんと置いておくと何かと便利ですよ。

ちなみに私はプリンターの横に置いてインク入れにしています。隣に置いておくとプリンターがちょっと素敵に見えていい感じです。
用途に合わせて作れるのがカルトナージュの良いところですね。

それでは、また次の記事でお会いしましょう♪