曲線のデザインを考えるのはなかなか大変な作業です。私も製図の段階で何度も描き直し、納得のいく形を追求します。
そうやって時間と労力と頭をフルに使って考えた素敵な曲線は何度でも使えるようにしたいものですよね。
そこで今回は「カルトナージュにおける曲線デザインの描き方・切り方・考え方」の第二弾として、マグネットボードを例に曲線の型紙を左右対称に作る方法について書いていきたいと思います。
まずは今回の作品を紹介させてくださいね。今回のカルトナージュ作品はマグネットボードです。ウィリアム・モリスの有名な柄、いちご泥棒(Strawberry Thief)で作りました。
このいちご泥棒の柄は今まで色違いで何度か作品に使ってきましたが、この色味が一番好きです。何かメリハリがあるというか、鳥や花、いちごなど柄の色合いが鮮やかで柄がはっきり見えるように思います。
今まで作ったいちご泥棒の作品はパピエコトンのインスタからご覧いただけます⇒パピエコトンのインスタ(ブログの更新のお知らせやその他色々載せております。ぜひフォローお願いします!コメントもいただけたら嬉しいです!)
厚紙にマグネットが埋め込まれており、このように紙を挟んで使う作品です。
マグネットの力というのは結構強力でして、ちょっと引っ張ったくらいではびくともしません。紙は何枚か重ねて使えます。
さらに、このマグネットボードで挟んだ紙には押さえた跡や折り目がつきません。紙を綺麗に保存しておきたいタイプの方におすすめの作品です。
私はクロスステッチの図案や洋裁の作り方メモを挟んで使っています。
この部分にマグネットが埋め込まれています。いちご泥棒の柄、やっぱりいいですよね。人気あるのもわかります。私も大好きですもの。
一番上の鳥さんは紙を挟む部分を下ろすと見えなくなってしまうのですが、中途半端にはみ出して見えないように位置に注意しました。
今回はこの、紙を挟む部分の型紙を作っていきます。
まずは製図するための紙を用意します。この紙は何でも構いませんが、ケント紙や画用紙程度の厚みがあった方が描きやすく、使いやすいです。
チラシのように薄いと、何度も描き直すと破れてしまったり、紙の縁が折れてしまったりして型紙として役に立たなくなってしまうことがあります。
全体を写すと小さくなってしまうので右半分で説明していきます。紙の横幅はマグネットボードと同じサイズです。
紙の縦と横の中心に線を引き、さらにマグネットを埋め込む位置を決めておきます。そうしないとマグネットを埋め込む余白が足りなくなる場合があります。
写真のマグネットは手芸店で買ったものですが、聞くところによると最近は100均でも似たようなものが売っているそうです。手芸店ではバッグ用金具のコーナーにあることが多いですよ。
次に左右どちらかの片側にお好みの曲線を描きます。曲線を描くのは片側だけで大丈夫です。
ちなみにこの曲線は第一弾の記事で紹介した洋裁用のカーブ定規で引きました。第一弾の記事では他にも曲線の製図に役立つ道具を紹介しています。
第一弾の記事はこちら⇒カルトナージュにおける曲線デザインの描き方・切り方・考え方 ティッシュボックスの蓋編
曲線が描けましたらカッターで切ります。これも片側だけで構いません。
そうしましたら紙を半分に折り、切った縁に沿って線を引きます。
これをカッターで切ると、左右対称な型紙の完成です。
曲線を切る時はハサミよりカッターの方が個人的におすすめです。ハサミの方が簡単そうですが、どうしても切り口がガタガタになりやすいです。慣れるとカッターの方が曲線を滑らかに切ることができますよ。
今回の作品で、私のマグネットボードの型紙が3つになりました。型紙は作っておくともう一度同じデザインで作りたい時に便利ですので、曲線が描けましたらその型紙を保存しておいてくださいね。
ちょっとぼやけた写真ですみません。
一番上の型紙はコンパスで引いたもの、真ん中が今回のもの、一番下が何年か前に作った雲形定規で描いた型紙です。
曲線デザインという意味では一番下のものもそうなのですが、こちらはカーブがちょっと控えめですね。同じ曲線でも受ける印象が違って面白いです。
どちらがお好みでしょうか?
このブログを読んでいる方で、「どうやって曲線を描いたら(デザインしたら)良いのか」ということを知りたいという方もいらっしゃるかもしれません。
これはもう、自分で描いてみるしかないです。イメージがある方はそのイメージを頼りに、ない方は「素敵だな」と思う作品を参考に。最初は真似でも構いません。
まずは描いてみましょう。手を動かしてみましょう。
自分で描いてみると、「もっとこうした方がいいかな」「角度つけた方がいいかな」という感覚がわかってきます。最初は真似でもだんだんと好みという個性が出てきます。
ハンドメイドに正解はありませんので、ぜひご自分の好きな形を追求してみてください。
曲線を描くためにおすすめなのはたくさんのデザインを見ることです。今はインスタ等でカルトナージュの作品を山ほど見ることができますし、カルトナージュ以外にも曲線デザインはたくさんあります。
額縁、鏡、カップボードなどの家具の縁などなど…。
「曲線アンテナ」を張り巡らせておくと、何気ないものからヒントを得ることができますよ。
今回もパピエコトンのブログにお付き合いいただいてありがとうございました。
次回の記事は未定…と言いますか、お出かけ記事になるか、カルトナージュ作品記事になるかまだ決まっておりません…。つまり未定です、はい。
記事は更新しますのでお待ちくださいね。
それでは、次の記事でお会いしましょう♪